ローカル周波数使用中のPTTコントロール

平成21年3月30日よりVoIP専用周波数区分での運用に伴い、下記回路の使用は中止しました。

VoIP無線RF-Linkを開局する場合には不法局よりの混信妨害対策、VoIPを使用する意思の無い局の中継防止等でトーンスケルチ運用される方が多くなっております。ここで問題となるのがノートーンで運用している合法局へ混信妨害等を与えてしまう可能性がある事です。不法/違法局への混信妨害は問題無いと考えますが合法局に対してへの混信妨害は電波法違反となる恐れがあります。全電波形式(実験・研究)周波数帯での運用においてもVoIP無線専用周波数ではありませんので合法局へ混信妨害は与えたり周波数独占行為等を行ってはなりません。朝夕の通勤時間帯、土日は合法局も多く運用していますので注意が必要です。 FMは性質上、弱肉強食ですので軽微な混信はトーンスケルチ等の利用で周波数の有効利用を図るべきと考えます。だだ移動局等で電波の状況が変わる場合、問題発生の可能性がありますので電波のモニター等で対応する必要があります。そこでノード監視の負担を少しでも軽くするためノートーンの局が使用中は電波を出さないようにする回路を作成しました。2004年5月中旬より使用しておりますが現在のところ 順調に動作しています。


回路は簡単でトーンスケルチと連動してないBusy/SQL信号を受信中はIF回路のPTTと直列に入ったTr1で無線機へのPTTをOFFにして送信を掛けないようにします。コンデンサ:C1と抵抗:R1/R2でTr1のON遅延を掛けています。(Tr1の ON->OFF:遅延無 OFF->ON:遅延有) C1:22μFで約10秒の遅延がありますので通常の交信間隔では途中でノード局の電波を発射することはありません。状況により遅延時間を変更する場合はC1の容量を変えて下さい。現在当局はC1:47μFで25秒程度の遅延をかけています。ノイズとか弱い信号により短いスケルチオープンを検出した場合はC1の充電量が少ない為、遅延が少なく通常通り交信できます。Tr3はトーン信号受信時に遅延をなくす為のもので、又、スイッチSW1はLOCAL Busy時のPTT OFF機能を無効にする為のものです。 D3/D4はBusy監視をノード無線機とは違う別のモニター用無線機で行う場合に必要なもので、ノード用無線機自体でBusy監視を行う場合、D3/D4/R5は省略しても結構です。本回路はただ単にトーンの入ってない局が出てる場合にInterNet側からの送信起動時にPTT抑制するもので、その間にInterNet側から来た音声は電波として出ません。又、当然の事ですがノード無線機が一旦送信動作に入ると途中ではPTT OFFにはなりません。本回路はHRI-100のBUSY Ground設定がHigh設定及びPTT Ground設定がLowで動作するRig用です。尚、HRI-100のSQL入力部にはプラス電圧のバイアスがかかっており、正常に動作しない場合がありますのでその場合TSQ連動Busy/SQL信号はインバータ等を経由してHRI-100に入力して下さい。

当局はIC681及びDR-M40を改造してトーンスケルチ非連動Busy信号とトーンスケルチ連動Busy信号を取出して制御しています。トーンスケルチ連動Busy信号はWiRES HRI-100のSQL信号としても利用します。

430MHzはQRP運用でありノード用無線機(DR-M40)+20dBプリアンプでBusy検出を行うと弱い電波でも検出していまう為、当局の電波が届いてない場合でも送信停止となります。よって現在はハンディ機IC-03N+12mH 5/8λ3段GPアンテナでBusy検出を行い運用実験しております。

注)上記回路でPC/Rig等に損傷等を与えたとしても責任は負えません。自己責任でお願い致します。